事前レクチャー
ボラバイト出身のスタッフ・武さんによる、しめじ生育についてのレクチャーからスタートです。この日のために準備してくださった、手作りの紙芝居を使って、しめじが育つまでを丁寧に説明してくださいました。初心者のスタッフでも充分に作業を理解して臨むことが出来ました。
消毒した瓶の中に、養分が入った土を詰め、そこにしめじの菌を植付けます。しっかり菌が育つと、一番左のように瓶全体が菌で真っ白になります。ここまで育つのにおよそ3ヶ月を要します。
収穫
レクチャーを受けた後、隣の作業場へ移動しました。しっかりと菌が育った瓶は、こちらの生育室に並べられ、立派なしめじが育っていきます。部屋の中は薄暗く、霧を発生させているため、全体の空気が白くモワッとしています。しめじがのびのび育つように明るさや気温、湿度をしっかりと管理しているためです。
生育室に入れてからおおよそ20~25日頃に収穫します。毎日、育ち具合をチェックしながら収穫時を見極めて作業を進めて行くそうです。この部屋以外でもたくさん育てているので毎日が時間との勝負です。
さて!いよいよ収穫です。
なるほど、(ちょっと緊張しながら・・・)ポコッ! おお!きれいに採れた・・・!
手の中でしめじがスコッと抜ける感覚が伝わり、なんともクセになる感触です。収穫させていただいたしめじ。箱いっぱい、こんなに採れました!
計量・パック詰め
収穫したしめじは、ラジオの音がにぎやかに響き渡るこちらの作業場に運ばれて行きます。ここではしめじの大きさをそろえ、パックに詰める作業を行っています。
この日収穫したしめじのケースが高く積み上がっています。皆さん手際よく計量されています。
勤続30年の超ベテランスタッフ・久子さん。隣に座り計量の作業を教えていただきました。
まず、株の底をミニナイフで平らに整え、はかりに乗せます。目盛りの赤い目印(170グラム)を少し超える位がベスト!それより重ければ少し房を減らし、少なければしめじを追加して調整します。ちなみに細かくなったバラのしめじは、地元の道の駅で販売しているそうです。
すごい・・・!これはまさに経験が生んだ賜物(たまもの)です。
細かいグラム調整に手こずりながらも、集中モード!
同じ環境で育ったのに手に取るしめじ、ひとつとして同じものはありません。
色や模様、大きさそれぞれ一株ずつ個性があって、なんだか愛着が湧いてきました。
自分で詰めたしめじを両手にものすごく嬉しそうです。
包装・箱詰め
最後はパック詰めをしたしめじを包装し、出荷準備をする作業です。
奥にいるのは、同じくボラバイト出身の高柳さん。武さんと一緒に毎年ボラバイターさんをサポートしています。
パックを包装用のコンベアにどんどん載せて行く人と、包装されたパックを出荷用の段ボールに詰めて行く人に分かれて作業します。テンポ良くパックをコンベアに載せて、どんどん箱詰め。まさにスピード勝負!息のぴったりあった作業であっという間に段ボールが積み上がっていきます。
いっぱいになったら箱を閉じて、次の箱をセッティング。早さとテンポが大事です。
こうして収穫したしめじは毎日出荷されていきます。